2012年3月19日月曜日

オスカー(アカデミー賞)レース〜現在までの展開 | THE MAINSTREAM

 どうも!

もう少し早くやるべきだったかなと思いつつも、今年は去年よりは忙しくバタバタしてたのと、まだ決定的な作品が出て来てないこともあり、この特集を今やります!

はい。オスカーです!!

去年はもう今の時点で「ソーシャル・ネットワーク」が空前の大絶賛を受けてたし、トロント映画祭で「英国王のスピーチ」がグランプリを取ってたし、既に公開だった作品なら「インセプション」もすごく話題だったし、他にも「ブラック・スワン」「ファイター」「トゥルー・グリット」など、優秀な監督による傑作群があったりと、非常に高いレベルでの争いだったと思います。

ところが!

ど〜も来年2月のオスカーは、今名前を挙げたラインに匹敵しそうな映画がまだ見えてこない! ぶっちゃけ、さっき名前があがった映画、今年なら勝てたんじゃないか。そんな気さえしてきます。

でも

だからこそ、展開が読めなくて面白いかも!

まあ、オスカー・ウォッチャーなら、大体の部分が1月までの他の映画賞のレースで何が勝つかわかっちゃうんですけど、僕の予想だと、1月の時点でも受賞作が大きく分かれそうな、そんな気がします。

今日はそんなオスカーの中で、もっともメインである作品賞、これに現在、どういう作品のノミネートが有力視されているか。まずは見てみましょう。

今のところ、アメリカの5つくらいのサイトがしている予想を10近く見ましたが、驚くことに、それ らの予想はかなり近いものになっていました。こういう感じです。

<ほぼ堅そう>

Moneyball

The Decsendants

The Artist

Extremely Loud And Incredibly Close

War Horse

<残りは以下の作品から>

The Help

Tinker Tailor Sodier Spy

Midnight In Paris

Tree Of Life

Young Adult

Hugo

The Girl With The Dragon Tatoo

…と、こんな感じでしょうか。

まず上から行きましょう。あっ、でも、先に苦情言わせてください(笑)。

この2つの映画

この「Moneyball」と「The Help」、僕の住んでるブラジルだとですね

2月まで公開延期にしやがった!!!


ここで、映画は現在撮影されている

も〜、これはメッチャクチャ頭来ましたね!だって、本来オスカー・シーズンを狙って公開した作品でもないのに、配給会社の「オスカー絡めた方が絶対儲かる」という一方的な判断での無駄な遅れですからね〜。こっちだと、オスカーの作品賞ノミネート作は必ずオスカー前に公開されてて、それをもとに映画ファンは自分なりの受賞予想を立てるのが普通です。

でも、だからといって、アメリカで8月とか10月に出た映画なら、そんなの2月の前までに本国版のDVD出てるにきまってるじゃん!まあ、「Moneyball」配給のソニー・ピクチャーズが「ソーシャル・ネットワーク」を12月に公開した結果、2月に公開だった「英国王〜」や「ブラック・スワン� ��がセールス面でだいぶ負けたから、というのもあるんでしょうけど、でも、それにしてもなあ〜。 「The Help」なんて、本当はこっちでも9月公開で発表されてましたね。というわけで、僕はこの2つはネットでの視聴ですましてやろうかな!…と本気で考えてたりもしています(笑)。

そして現在の時点で「ほぼ堅いだろう」と言われてるのが、この2本ですね。

アレクサンダー・ペイン、7年ぶりの新作の「The Descendants」、そして、カンヌで話題をさらったフランスのサイレント映画「The Artist」。この2つに関しては、どの予想見ても必ず載ってますね。

「The Descendants」は前哨戦となるトロント映画祭のグランプリは逃し、一部で「ペインの作品(「Election」「アバウト・シュミット」「サイドウェイズ」)としては弱い」という声はあったものの、おおむね評判は良く、インディ映画対象のゴッサム映画祭でもノミネートされていたこともあり、堅いとする声が大きいですね。また、7年前、「サイドウェイズ」で受賞有力と言われながら、直前でクリント・イーストウッドの「ミリオンダラー・ベイビー」に逆転されてしまった(この判断はいまだに間違いだったと僕も思います)いきさつもあり、オスカー得意の「コンペンセーション(埋め合わせ)」があるのでは、とも言われています。

「The Artist」はフランス映画で、本来なら外国語映画賞が対象になるところなんですが、カンヌ映画祭での話題(途中でコンペ参加作品に格上げされ、主演男優賞を獲得)と、無声映画ゆえ言葉の壁を超えていることからプッシュしやすかったんでしょうね。プラス、配給がワインスタイン・カンパニー。去年、「英国王のスピーチ」、ゴリ押しした会社です。いや、それに限らず、ことヨーロッパ映画をオスカーにねじこむことにかけてはかなりの実績があるところなので、「オスカーがフランスに勝たせるか」という疑問はありつつも、なんらか健闘するのでは、と言われてはいます。

この2つを追っているのが、この2つ。


QUはジェダイをケインができます

スティーヴン・スピルバーグの「War Horse」と、もう一回出ますが「マネーボール」。

「War Horse」は、スピルバーグの新作のみならず、今年のトニー賞の演劇部門で作品賞を受賞しるように、素材自体が一級品の作品。今年は「スーパー8」を筆頭としてスピルバーグ・リバイバルの年でもありました。しかし、過去のスピルバーグの実績と今回の内容を見て「もう何度も受賞してる監督がこんな無難な作品でまたしても受賞する必要があるのか」とする声があり、スピルバーグ・リバイバルも当初期待されたほどには行かなかったことから、レースを引っ張りきれないとする向きもあります。

一方「マネーボール」、こちらは当初、興行ベース主体でオスカー・レースに加わると見られていなかった作品。具体的に配給会社がオスカー対象作品としてプッシュしはじめたのが10月くらいからなんですね。そういうこともあり� �プロモーションの遅れが気になるところではありますが、レヴュー自体が非常に高評価で興行でも結果を出したことから、ノミネートは確実だろうと言われています。

そして、台風の目と目下のところ、目されているのがこれですね。

この「Extremely Loud And Incredibly Close」。これは原作小説が「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」という邦題になった小説でもすごく有名な作品。ある家族の目を通した、あの9・11の物語です。これ、監督がオスカーにも非常に相性の良いスティーヴン・ダルトリー(「リトル・ダンサー」「めぐりあう時間たち」「読む人」)で、主演の少年の両親役がトム・ハンクスとサンドラ・ブロックと話題性も十分。ただ、公開タイミングがノミネート対象期限ギリギリの12月最終週(限定公開)で、試写を見てる人がほとんどいないことから、現時点でもきわめて謎の多い作品とされていますが、予想屋ブロガーの文章から察するに、どうやら配給先のワーナーが、イーストウッドの「Jエドガー」からこっちに推薦作品を切り替えたっぽいんですね。そ� ��いうこともあって、この作品に対する期待値がここに来てグッと高まって来ています。

<以上の5作品を追う作品>

今年のオスカーは前年までと違い、作品賞のノミネートが「5〜10」と変動制なので、もしかしたら上に書いた作品あたりでノミネートが打ち切られる可能性も大ですが、まだノミネートに食い込む可能性のある作品もあります。

上の5つに続くだろうと見られている有力作品がこの2つです。

上にもあげました「The Help」、そしてイギリス映画の「Tinker,Taylor,Soldier,Spy」。


暗いコレクションのトップサイトをnymphets

「The Help」は、レヴュー自体はMetacritic60点台と決して高くはなかったのですが、ヴァイオラ・デイヴィスとオクタヴィア・スペンサーという2人の黒人女優の演技の評価がきわめて高いことと、この夏に興行で予想外の大ヒットを記録したことで好感度があがっている背景があります。個人的には「チェッ、エマ・ストーンじゃないのかよ」という気持ちは多少ありますが(笑)。

続く「Tinker,Taylor,Soldier,Spy」は、これ、おそらくBAFTAなら作品賞取るんじゃないですかね。とにかく英国内の評価はきわめて高い映画です。そして、これまでカリスマ名優と目されながらもオスカーに不当に無視され続けてきたゲイリー・オールドマンに初のオスカー主演男優賞をもたらすのではとの声もあります。

ここからは写真なしで行きましょう。

これに続くのが、既に公開済みのウディ・アレンの「Midnight In Paris」と、カンヌのパルムドール作のテレンス・マリックの「ツリー・オブ・ライフ」。「Midnight In Paris」はノミネート有力とする向きがありますが、どうでしょうね〜。たしかに、ウディ・アレンにとっては10数年ぶりの傑作であることは僕も認めますが、彼の歴史においてそこまで傑出しているかどうかはやや疑問だし、これがノミネートの上位で展開されるようだと申し訳ないですけど今年のレベルはかなり低いと言わざるを得なくなります。一方「ツリー・オブ・ライフ」は2011年を代表する傑作だと僕は思いますが、以前、ここのレヴューで挙げた際も「難解で全然理解できない!」という声も非常に大きいため、投票者も確実に2分されるでしょうからノミネートはキツいと思います。

そして、12月のオスカー〆切期限での追い上げが期待されているのが「Hugo」「Young Adult」そして「The Girl With The Dragon Tatoo」。「Hugo」は、名匠マーティン・スコセッシとしては非常に珍しい少年少女の冒険ファンタジーもの。当初は興行メインで見られていましたが、評判がかなり良いようでして、オスカーとして押すのもアリでは、という状況らしいです。そして「Young Adult」は、30代の若さにして「JUNO」「マイレージ、マイライフ」と2作のノミネート作を出したジェイソン・ライトマンの新作。こちらも最初のバズは高くなかったのですが、ここに来て期待値が上がって来ています。そしてデヴィッド・フィンチャーの新作「ドラゴン・タトゥーの女」は、非常に有名なスウェーデンのヒロイン・アクション映画のリメイクということから、「リメイク」「アクション」に非常に厳しいオスカー向きではないとの声もありますが、これも非常に評判がいいみたいで、浮上して来るのでは、という声もあります。

<その他の可能性>


その他に評判を聞くのは「ハリー・ポッターと死の秘宝PART2」。ただ、これまでの予想からすると、評判はいいけど空きがない、と言ったところでしょうか。ライアン・ゴスリング主演でカンヌで監督賞を受賞した「Drive」は映画の評判こそ良いものの、配給先の弱さゆえにオスカー・レースにはかなり不利か。

今年のヨーロッパ映画賞で最多ノミネートとなった、僕自身の2011年(今のところ)ベスト映画の「メランコリア」は、ラース・フォン・トリアーの嫌われ方を考えると無理でしょう(笑)。同じ理由でロマン・ポランスキーの「Carnage」も難しい気がします。キャメロン・クロウ久々の新作「We Bought A Zoo」も候補だと言われていますが、バズが上がって来てませんね。ティルダ・スウィントン最新主演作の「We Need To Talk About Kevin」も前評判の高さの割に上がってきません。

またサンダンス関係で評判が良かった、オルセン姉妹の妹エリザベス・オルセン主演の「Martha Marcy May Marlene」やグランプリの「Like Crazy」は主演陣が若すぎることもあり、オスカーとしては難しいか。

あと、この2年あったアニメでのノミネートは、ピクサーが「カーズ2」で大コケしたことから難しそうですね。

<脱落と言われてる作品>

当初期待値の高かったジョージ・クルーニー監督の「Ides Of March」や奇才デヴィッド・クローネンバーグ監督の「A Dangerous Method」は、地盤固めをしたかったはずのヴェネツィア映画祭とトロント映画祭で逆に今ひとつの評価に終わったことで脱落。演技賞狙いに切り替わっているようです。そして、先にも言いましたがイーストウッド監督でレオナルド・ディカプリオ主演の「J Edgar」も、アメリカでは今週公開になったばかりですが、期待された通りの評価とは言い難く、オスカー戦線上はかなり難しくなっています。

…といった感じでしょうか。とりあえずは最初の本格前哨戦となる、12/1のナショナル・ボード・オブ・レヴューまで待ちましょう。



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